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![]() MicroSoftの"同期安定化プロセスモデル"に学ぶ
世界を席巻する至るMicroSoftのソフト開発保守体制の戦略・戦術を学生に学ばせ、実践させる事は非常に意義深く、まさに「賢者のふるまい」と共感し敬意を表する次第です。
私がこの用語に出会ったのは標記の著書です。著者のクスマノ氏は日本のソフト企業とMicroSoft等との成長戦略の違いを、幅広く歴史観(技術戦略史観)をもって比較しています。ソフトウェアの開発保守プロセスである「同期安定化プロセス」については、「第4章 開発のベスト・プラクティス」に詳しく述べられており、以下に特徴的な考え方の幾つかを引用して見ます。
・「MicroSoftの多くのマネージャーやプログラマーは、従来の日本のソフトウェアファクトリ方式やCMMのレベル4や5に見られるような統制のとれた開発環境を好まなかった」
・ 「むしろ、従来のやり方よりも非公式な小さなチームや“ハッカー的な”ソフトウェア開発のスタイルをそのまま大規模にしようと試みた」
・ 「このプロセスでは、いくつかの小さなチーム(1チーム当り3~8名程度の開発者で、同時並行してテストを行う開発者の“相棒”が1対1の比率で編成されている)が、個々の「機能」を担当しながら、1つの大きな組織のように協同作業する。」
・ 「・・それぞれの設計内容やコードの変更について頻繁に「同期」を取る必要があり・・」
・ 「・・開発者とテスト担当者は、自分たちの作成したその時点でのコードを「安定化」させ、個々の機能や製品のコンポーネントが適切に機能するかどうかを確認する」
学生や院生に実践的ソフトウェア教育を施すためには、私たち「先輩」の経験を踏まえた実践論の教材もさることながら、この種の“技術戦略・戦術史観”を感じさせる教材を使って、彼らの目線を高くせしめ、“賢者に導く”ことも併せて大切ではないかと思います。
以上、“釈迦に説法”の私見をお許し下さい。
平成21年4月 伊東 洋一(記)
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